Ted Greeneのギターコードダイアグラムを簡単に作成し、プレーンテキストでメモできるソフト
「Ted Greene Chord Diagram Generator」はジャズギタリストの故Ted Greene(テッド・クリーン)氏が遺した書籍やレッスン資料で使われているギターコードを表すダイアグラムを、簡単に作成し且つプレーンテキストとして、メモ帳等に貼り付けられるようにするソフトです。【参考】
左手のポジションを入力するだけで、構成音、その度数を簡単に確認することができるので、コードの分析やTed Greeneスタイルの研究に役立てられると思います。
コードのダイアグラムをプレーンテキストで生成きるため、メモ帳を始め様々なテキストエディタ、ノートツールを使って自身のコードソロ譜を作成して保存することができます。
使い方
設置・起動方法
ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダに解凍し、「TGDGenerator.exe」を実行すると起動します。
コード入力の基本
「Position」欄に表示したいコードの左手のポジションを以下のルールで入力して「Generate!」ボタンをクリックすることで、コードダイアグラムを表示します。
6弦のフレット番号,5弦のフレット番号,・・・・,1弦のフレット番号
弾かない弦は、数字の代わりに「x」を入力します。開放弦の場合は「0」を入力します。
例えば、以下のように標準的なFコードならば、「1,3,3,2,1,1」となります。
最初に弾いたコードの後で弾く音、さらにその後で弾く音がある場合、弦ごとに数字の後に「-」を付けて次に弾くフレット番号を入力します。ダイアグラムでは、最初に弾く音が●で表され、●次に引く音が×、×の次に弾く音が□で表されます。以下は例です。
↓
=
Position欄の入力を補助する機能として、以下が使えます。
入力 | 補助機能 |
---|---|
. | 弦区切りの「,」を入力。,キーを入力するのと同じですが、主にテンキーでの利用を想定。 |
+ | 弾かない弦(x)を入力。例えば6弦として「1」を入力した状態で+キーを押すと、Position欄は「1,x,」となり、5弦をスキップして4弦の入力待ちとなります。 |
その他の機能
コード名表示
「Chord Name」欄に入力した文字はコード名として、コードダイアグラムの上部に表示されます。AutoをOnにすると、構成音からコード名を判別してChord Name欄に自動入力します。
コードの判別をするにあたりルート音を決める必要があるため、Rootプルダウンメニューから任意のルート音を選択できます。デフォルトではコードの最低弦の音をルートとします。
(コードの自動判別は実験的な機能のため、現時点で完璧なコード判定はできません)
Rootのプルダウンメニューを開くと、最低弦の音名の右には「※」、その他の構成音の音名の右には「○」が表示されます。Root音をデフォルトから変更する際に、構成音の中から選択したいという場合に目印となります。
フィンガリング表示
「Fingering」欄に左手の指番号を入力すると、ダイアグラムの下部に表示されます。弾かない弦がある場合は、その弦を飛ばして連続して数字を入力してください。また、開放弦の場合は「0」を入力してください。以下はAコードの場合の例です。
音名表示
「Show Letter Notations」をOnにすると、コード構成音の音名がダイアグラムの下部に表示されます。
度数表示
「Show Degrees」をOnにすると、コード構成音の度数がダイアグラムの下部に表示されます。
同形移動
同じフォームのままフレット上を上下に移動した状態のコードに変更したい場合は、「Position」欄の右側の上矢印、下矢印ボタンを押すことで、現在表示しているコードを変更できます。
フレットを左側に移動する場合は、構成音に開放弦が含まれた時点でそれ以上は移動できなくなります。逆にフレットを右側に移動する場合は、構成音に23フレットが含まれた時点でそれ以上は移動できなくなります。
コード演奏・Capo
「Play Chord」ボタンを押すと、現在表示しているコードを演奏します。右側の「Capo」の数字は、カポタストを使用している場合、実際に演奏者が弾く際に考えているフレット位置と発音される音の音程がことなるため、Capoを装着したギターの音と合わせるために、指定した数字分音程を上げて発音する機能です。
クリップボードコピー
「Copy to Clipboard」ボタンを押すと、Result欄に表示されているダイアグラムをプレーンテキスト形式でクリップボードにコピーします。
プレーンテキスト形式なので、任意のアプリケーションに貼り付けて利用することができます。
下図は拙作のメモアプリでコード進行をメモしている様子です。
等幅フォントであれば、MSゴシックでなくても綺麗に表示されます。
動作環境
項目 | 推奨・前提 |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 (64bit) Microsoft Windows 11 (64bit) |
メモリ | 2GB以上 |
その他 | 「MSゴシック」フォントがインストールされていること。 (日本語言語パックがインストールされていること※) |
※言語パックのインストールは、こちらを参考にして「Japanese(日本語)」を追加してください。