今回のリリースは、Ver.1.0preの位置づけです。開発開始当初に想定していた機能を一通り実装できたので、不具合修正版を何度かリリースしたらVer.1.0にしたいと思います。
それでは今回実装した機能を説明します。
ショートカットカスタマイズ機能
これまでVaNTは自分自身が一番のユーザーだったため、決め打ちの俺的ショートカットでした。一般に公開するにあたってはショートカットをカスタマイズできる機能が必須だとは思っていたのですが、これまでなかなか着手できていませんでした。
ショートカットをカスタマイズできる機能は以下の図の通りです。
上記の機能については、Ctrl、Alt、Shift、A~Zの中の組み合わせから、好きなショートカットを設定できます。
上記にない機能のショートカットは申し訳ありませんが、現状まだ固定です。
また、Ctrl+CやCtrl+Vなど、エディタの根幹にかかわるようなショートカットは「予約ショートカット」ということで、設定できないようになっています。
当然他の機能と重複するショートカットも設定できません。
もしこのような問題のあるショートカットを設定してしまった場合は、適用ボタンを押したタイミングで下図のように赤く表示されます。
ここで、前バージョンからの制約があるのですが、これまでmigemo検索は、Ctrl+/をショートカットにしていました。ところが今回追加したショートカットカスタマイズ機能では、モディファイアキー以外で使える文字はA~Zの26文字だけです。
そのため、Ctrl+/というショートカットは使えなくなりました。今回からデフォルトのmigemo検索はCtrl+Mにしています。
これはどんな種類のキーボードでもキーボード設定できるようにするための制約です。
簡易アウトラインエディタ的機能
個人的なVaNTの使い方としては、箇条書きを多用するのですが、インデントでアウトラインエディタのように使うことがとても多いです。
そうすると、次の大項目にすぐにカーソルを移動したくなったりします。今回のバージョンでは、エディタ上でCtrl+↑(カーソル)、Ctrl+↓(カーソル)で現在のカーソル位置の行と同じインデント量の行にカーソルを移動するようにしました。
Tabで右インデント、Shift+Tabで左インデントが使えますので、これらを使えば簡易的なアウトラインエディタのようにメモを書けるのではないかと思っています。
最初はEmacsのorgモードのようなものを実装しようかと思い、改めてorgモードのドキュメントを読んだのですが、その仕様の巨大さに愕然としました。とても無理です。
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