【自作ソフト】【VaNT】VaNT v0.9.6正式版をリリースしました。

おかげ様で何とかドキュメントを更新し、VaNT v0.9.6を正式版としてリリースしました。 https://github.com/forestail/VaNT-Release

いつものように入手は右側のリンクからどうぞ。

プレリリース版でお見せしているとおり、今回はかなり大幅な変更になっています。

やはり自分以外の方からご意見などをいだだけると、改善ポイントや追加したい機能などがどんどん出てくるので、大変ありがたいです。

主な変更点をまとめておきます。

Markdownプレビューの表示方法変更

これまでMarkdownプレビューはおまけのような位置づけだったので、編集中のエディタ部分をMarkdownプレビューに切り替える方式になっていました。メモを閲覧していて、これはHTMLで見たいなというときに一時的にMarkdownプレビューを表示するという使い方を想定していました。

ただ、特に数式を書く際などプレビューを見ながら編集したいという状況も出てきましたので、v0.9.6からはエディタ領域の右側にプレビュー画面を同時に表示できるようにしました。一般的なMarkdownエディタと同じような構成です。

Markdownプレビューは動的に更新されますが、エディタと同期してスクロールはされないので、ご了承ください。

また、v0.9.5までのようにエディタとMarkdownプレビューは切り替え式の方が良いという方は、Markdownプレビューとエディタの境界線を一番左まで移動することで、切り替え式のように利用することができます。

 

コードハイライト機能

Markdownのコードブロック(「“`」で囲まれた行)のソースコードを色付け表示できるようにしました。

とりあえず、対応言語は以下の通りです。

apache , bash , c-like , c , coffeescript , cpp , csharp , css , 
diff , go , http , ini , java , javascript , json , kotlin , less , 
lua , makefile , xml , markdown , nginx , objectivec , perl , php , 
php-template , properties , python , python-repl , ruby , rust , 
scss , shell , sql , swift , typescript , yaml

 一般的なものは大体カバーできていると思います。個人的に愛用しているRが入っていないわけですが・・・

 まあこれはMarkdownエディタを謳うならできて当然の機能ですね。

 

楽譜表示

ABC記法という楽譜を簡単に書く言語があるのですが、コードブロックにこのABC記法のコードを書くと、Markdownプレビューで楽譜としてレンダリングできます。

以下は、II-V-Iのフレーズをコードネームとともに記載したもの(上段)と、アイリッシュのリールのメロディをタイトル付きで記載したもの(下段)です。

特にII-V-Iの方を見ていただきたいのですが、書いたコードはたった下記だけです。

“`abc
“E-7″zGD^F EFGA|”A7″BG^FE A3G|”D△7″^F
“`

 コードネームが不要なら、もっと簡単に楽譜を書けます。

私は外で聞いたフレーズを即座にメモっておきたい場合などに、よく1~7の数字を使います。たとえばチューリップの歌なら、「ドレミーレミーソミレドレミレー」なので「123 123 5321232」となります。

ABC記法はこの数字記法まで簡単とはいきませんが、同じくらい簡単に楽譜をメモしておくことができます。

ここはあまり熱く語っても、興味のない方には全く響かないと思うのでこれくらいにしておきます。

 

設定・メニューの見直し

これまで、環境設定はデフォルト設定を決めるもの、メニューの設定変更は一時的なものという考え方で作っていたのですが、ご指摘いただいたように同じような、しかも微妙に挙動が違う設定が複数の箇所にあるのはわかりづらいと思いますので、すべての設定は変更内容を記憶して、次回起動時に引き継ぐようにしました。そして、メニューから設定可能なものは、環境設定画面から消しました。

 

マウスホイール対応

メモリストの検索タブを、マウスのホイールを使って操作できるようにしました。

ホイールを回転させるとタブの切り替え、ホイールをクリックするとタブの削除を行います。

 

パフォーマンス改善

特にMarkdownプレビューの処理を大幅に見直しました。コードを9割変更するという大手術の甲斐あり、かなり安定して高速に変換できるようになりました。

ただ、VaNT以外の一般的なMarkdownエディタにも言えることですが、Markdown表示を想定しない巨大なテキストのメモを作成されている場合などは、Markdown表示するとかなり高負荷になりますので、お控えいただいた方がよいと思います。

 

次のリリースでは、やっとご要望いただいている定型文の改良をしたいと思います。

まずはCatMemoNoteで使える「$@」(選択中の文字列)と「$!」(定型文挿入後のカーソル位置)と同等のものを使えるようにしたいと思いますが、将来的な拡張性を踏まえ、どういう記法がよいのかも含めて検討中です。

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