howm(一人お手軽Wikiもどき)の大きな特徴の一つが浮沈式TODOだと思います。(https://howm.osdn.jp/index-j.html の「予定表・todo」参照)
私は色々な環境の制約もありhowmを使えなくなってしまいましたが、浮沈式TODOは便利だったのでもう一度使いたいと常々思っていました。
そこでVaNTにも浮沈式TODOもどき機能を実装しています。浮沈式TODOは用途により予定・スケジューラ的なものと、TODO・タスク管理的なものの2種類があり、VaNTではそれぞれメモリストのタブに表示することができるようになっています。
本家のhowmだとデフォルトだとトップ画面に表示されるものですが、VaNTにはトップ画面というものがないので、メモリストに表示する形をとりました。
それぞれについて説明します。
予定・スケジューラ
任意のメモに以下の形式で予定や締め切りの情報を書いておきます。
[2020-03-20]@ グループ打ち合わせ
[2020-03-21]! 原稿締め切り
「@」は予定、「!」は締め切りを表しています。また、日付フォーマットは上記の通りにしてください。
これらを記述するメモは、どのメモでも、メモの中のどの行でも構いません。
そして、画面上部の「@」と書かれたボタンを押すと、メモリストに「@」というタブが追加され、予定と締め切りの一覧が日付の近い順に表示されます。
これらのリスト項目を選択すると、それが書かれたメモがエディタに表示されます。
「@」ボタンで表示するものは、予定と締め切りだけなので予定表やスケジュール帳のように使うことができます。
時間も表示したい場合は、以下のように記述しておくことで見やすくなります。
[2020-03-20]@ 15:00 グループ打ち合わせ
このあたりは、単純なプレーンテキストなので自由に使えます。
TODO・タスク管理
予定や締め切りと同じフォーマットで、日付の後の文字列に「-」「+」「~」 を書くと、それぞれ以下の意味になります。
「-」→ 覚書
「+」→ TODO
「~」→ 保留
画面上部の「✓」と書かれたボタンを押すと、メモリストに「✓」というタブが追加され、上記の覚書、TODO、保留に加え、締め切りの一覧が「旬度」順に表示されます。
「旬度」というのはhowm用語だと思いますが、以下の考え方で設定される優先度のことで、優先度の高いものが上位に来るように表示されます。
◆覚書(-):記述した日付に一気に優先度が高くなり、以後は徐々に低くなっていきます。
◆TODO(+):記述した日付になると徐々に優先度が高くなります。
◆締め切り(!):記述した日付が近くなると優先度が高くなります。記述した日が過ぎると優先度は上がり続けます。つまり常に上位にきます。
◆保留(~):記述した日付になると、優先度が上がったり下がったりを繰り返します。
ただし、これらの考え方はhowmと同じですが、旬度の計算はVaNT独自のロジックのため、完全にhowmと同じ順序にはなりません。
入力のヘルパー機能
本家のhowmはEmacs上で動作するため、入力の補助にミニバッファを使えますが、VaNTではエディタ上で右クリックすることで、入力補助機能を使えるようにしています。
この機能で入力すると、最初に入力される日付は現在の日付けになります。
日付の変更は直接エディタ上で変更するか、日付部分をダブルクリックすることでカレンダーから変更することができます。
タスクが完了した場合
完了したタスクは、「!」「-」「+」「~」の部分を「.」にするだけです。
ただ、完了した日付も残しておきたいという場合は、以下のような記述にします。
[2020-03-20].[2020-03-21]! 原稿締め切り
これを手で入力するのは面倒なので、日付部分をダブルクリックして表示されるカレンダーで、完了日を選択し「✓」ボタンを押すと、自動的に上記フォーマットに変更します。
細かい調整
タスクの並び順が気に入らない場合は、環境設定画面のリマインダタブである程度旬度算出の調整ができます。こだわる場合は弄ってみて下さい。
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